今回は、スカイ島の人口や、どうしてスカイ島というの?というようなお話をしてみたいと思います。
スカイ島は英語で “Isle of Skye”
“アイル・オブ・スカイ”と読みます。
日本語では「スカイ島」と言いますが、日常会話の英語ではシンプルに「スカイ」と言います。
日本からスカイ島までの行き方については、シンプルな方法を書いていますので、こちらをご覧ください。
スカイ島の人口
まずはスカイ島の人口と面積をざっくりと。
人口 :約1万人
面積 :約1,800㎢ 東京都(島しょ部除く)とほぼ同じ
人口密度:約6人/㎢
日本の人口密度と比べてみましょう。一番高い東京と一番低い北海道をあげてみました。
東京 :6,306人 /㎢
北海道:63人 /㎢ (出典:帝国書院 2020年人口密度)
スカイ島は何と北海道の1/10!
人を見かけない日があってもおかしくないわけですね~。わが家の周りとか、羊しか見ませんし笑
観光シーズンは、かなり多くの人達で賑わうのですが、冬はとってもひっそりと落ち着きを取り戻すスカイ島です。
スカイの綴りは?
スカイ島の綴りは、空の”Sky”ではなく、”Skye”なんですけど、これはどこから来ているのでしょうか?
古代文献や古い本には、スカイ島を示すのに下記のような綴りが使われているのだそうです。
・Sky
・Skyane
・Sgiath
・Sketies
・Scia
・Scith
・Skie
・Skianach
それらしさを思わせるような感じですよね。これが時と共に現在のSkyeになったのですね。
スカイってどんな意味?
ところで、スカイ島ってどんな意味なのでしょうか?
これには諸説あり、
・「翼の島」という意味だ
・「霧の島」という意味だ
などと言われています。はっきりしたことは分からないのですが、ゲール語が語源の「翼の島」が一番有力のようです。
最初、私はこの「翼」説には少し???な感じでした。というのも、この地図を見てください。
スカイ島の地図をざっくり赤く囲んでみたのですが、どうでしょう?私にはどうしてもザリガニにしか見えなかったのです笑
ですが、17世紀にMartin Martinという作家によって書かれた書物にこういう記述がある、という文献を目にしてから考えが変わりました。
その内容とは、
“スカイ島は、その2つの岬が逆方向を向いていて、翼のように見えることから翼の島と呼ばれている”
出典:History of Skye written by Alexander Nicolson, edited by Cailean Maclean
2つの岬とは、スカイ島北部にある半島で、
北東に伸びるトロタニッシュ半島
北西に伸びるウォータニッシュ半島
のことを指しています。赤丸で囲んでみました。
どうでしょう? 翼に見えませんか?
片方の半島からもう一方の半島は肉眼でちゃんと見えますし、古代ローマ時代にはもう世界地図にスカイ島が記されている(精度はともかく)位、天文・地理学が発達していたのですから、2つの半島がどのように位置しているかぐらいは分かったでしょう。
てっきり島全体のことを指して「翼」と言っているのかと思っていた私は、なるほどね~!と思わず納得しちゃったのですが・・・
みなさんはいかがでしょうか?
さて、もう一方の「霧の島」説は、ノース語で「雲」を意味する”sky”から来ています。確かに雲や霧に覆われることも多いので、これも納得できる説ではあります。
英語に訳すと”Misty Isle”。
お酒やボートツアーの名前など、スカイ島内では幅広く活用され、親しまれている言葉です。
“ミスティー・アイル”
語源論争はともかく、何とも魅惑的な響きだと思いませんか(^^)
スカイ島の旗
スカイ島には正式な旗があるんです。2020年にお目見えしたばかりの新人さんです。
・船・・・中世時代に使われていた木製の船
・5本のオール・・・スカイ島の5つの半島を表す
・スカイ島古来の由緒ある氏族(クラン)に由来する青と黄色
がモチーフになっています。
一般公募され、300以上のエントリーの中から選ばれたこのデザイン、何と9歳の男の子のものだったんです!すごい才能ですね~(^^)
お土産物屋さんなどで、この旗が使われた商品はまだ見たことがないような気がするのですけど・・・ まだ新しいからかな? デスクの上に飾れる小さな旗とか出来たら可愛いのになぁ、などと今から楽しみにしています。
スカイ島にいらした際には、みなさんも、お店でちょっと探してみて下さいね♪(^^)